The education is firingという言葉があります。「教育とは心に火をつけることである」と訳します。わが青翔学園の建学の精神はこれです。学問、真理の探究に情熱を注ぐ心。医療、福祉に奉仕する心。創造、発展に向けて不屈の努力をする心。わが学園に入学を希望される真摯な学生諸君には、そのような心があると思います。私共はその心に火をつけたい。そしてその火が学園の教室及び関連病院、福祉施設等の実習の場から瞭原の火のように燃えさかり、育ち、日本の医療、福祉を照し、支える立派な人材を輩出するような学園でありたいと願っています。そのために私共は、優秀な講師陣を招聰し、隣接する関連病院、福祉施設との連携により、生きた学習、教育の場を提供し、学生諸君が主体的に学び、問題解決能力を身につけることで、学生諸君の創造力、思考力、表現力を喚起したいと願っています。
本校は平成8年4月に開学し、理学療法学科、作業療法学科、医学工学科に加えて平成18年4月に看護学科を開設しました。看護学科の施設は総面積約3,000㎡と大規模であり、それにともなってテニスコートの移設、運動場の新設、青翔学園同窓会館、学生ホール(190席)、植物園の新設がなされ、本校の施設はさらに充実しました。平成22年4月には助産師を目指す看護師の方々の要望に応えて、助産学科(看護師有資格・1年制)を開設し、更に平成27年4月には医学検査学科、平成30年4月には医学放射線学科を開設しました。臨床検査技師、診療放射線技師は病院になくてはならない重要な医療専門職ですが、今まで静岡県に養成校がなく、本校に開設されることになりました。平成28年には開設20周年記念事業として、正面玄関に記念碑庭園を増設、開設20周年記念碑を建てると共に校名を静岡医療科学専門大学校と改称し今日に至っています。
令和3年4月より、開設後25年間医療法人社団明徳会が運営してきた本校を、学校法人十全青翔学園に運営を委ね、学校法人初代理事長に私が着任することになりました。
本校入学の目的は国家資格を得て医学系専門職になることですから、国家試験の合格率は受験生諸君の最大の関心事であります。本校の国家試験合格率は、毎年100%に近い高合格率を誇っていますが、これは学生と教員が大きな志を持ち、熱心に一体となって勉学に取り組んでいるからであります。建学の精神である文武両道の高揚を目指す本校では、体育館兼講堂(造士館)と中央図書館、同窓会館、テニスコート、グラウンドを備えており、充実した施設で学生は勉学、スポーツに、切磋琢磨して日々研讃に努めています。本校運動部の活躍はめざましく、野球部が平成14年「第14回全国専門学校軟式野球大会」において優勝、出場約250校の頂点に立ちました。さらに平成18年にも再度全国優勝を果たしました。その他、サッカー部、バレーボール部、バスケットボール等も素晴らしい実績を残しています。また、武道部、茶道、華道など、日本文化を学ぶ活動も盛んに行われています。汗を流し精神を鍛え、礼儀や作法を学ぶことは、人間としての幅を広げ、将来臨床現場で必ず役立つことでしょう。平成11年より卒業生と在校生の交流を図るため、同窓会誌「青翔学園報」を年2回発行し、平成15年4月には、本校の卒業生の学術研究発表会である「青翔学会」を創設。多数の卒業生の参加を得て盛んな研究発表がなされ、その成果が青翔学会誌に発表されていますが、令和3年から青翔学会誌を「青翔保健科学journal」と名称を変更し、更に研究活動が活発になっていくことが期待されています。
本校は7学科を擁し、チーム医療を学ぶにふさわしい、日本最大規模の医学系専門大学校として更に発展を約束されており、既に3,500名を越す卒業生が、保健医学のスペシャリストとして医療界で大活躍しています。皆さんも、本校の同窓生に加わりませんか。
- 2006年 3月
- 岩手医科大学 医学部卒業
- 2008年 4月
- 浜松医科大学 整形外科入局
- 2017年
- 社会福祉法人 十全 朋友会
特別養護老人ホーム 鶴寿の里
理事長就任
- 2018年
- 医療法人社団 明徳会
十全記念病院 院長就任
- 2019年
- 学校法人 十全青翔学園
風の子こども園 理事長就任
- 2021年
- 学校法人 十全青翔学園
静岡医療科学専門大学校
理事長就任